rbenv をシステムワイドにインストールする - Ubuntu 編
以前、Ruby のバージョンをアプリケーションごとに切り替えることができる rbenv を紹介しましたが、あの方法だとインストールしたユーザーでしか使用できませんでした。
そのため、システムと同時に起動するようなアプリケーションの Ruby バージョンを切り替えたい場合は、そのユーザーに su して起動する必要があり何かと面倒です。 また、全てのユーザーが rbenv をインストールするのも、ディスクスペースの面で非効率です。
それを解決するため、今回はシステムワイドに rbenv をインストールする方法を紹介します。
動作確認環境
この記事は、以下の環境で動作確認しました。
- Ubuntu 15.04
インストール方法
まずは、システムに rbenv をインストールして、それを使えるようにユーザーの環境を変更します。
rbenv のインストール
以下を適当なファイルに保存して実行するとインストールできます。
やっていることは、自分用に rbenv をインストールするのとほとんど同じです。
異なるのは /usr/local/rbenv
にインストールしていることと、rbenv の所有権を staff
グループに持たせていることです。
#!/bin/bash # 必要なパッケージをインストール sudo apt-get install git build-essential libssl-dev libffi-dev # rbenvの最新版をgithubからclone cd /usr/local sudo git clone https://github.com/sstephenson/rbenv.git rbenv # 全ユーザに rbenv 用の環境変数を加える sudo echo 'export RBENV_ROOT="/usr/local/rbenv" export PATH="/usr/local/rbenv/bin:$PATH" eval "$(rbenv init -)" ' > /etc/profile.d/rbenv.sh # ruby-buildの最新版をgithubからclone sudo mkdir /usr/local/rbenv/plugins cd /usr/local/rbenv/plugins sudo git clone https://github.com/sstephenson/ruby-build.git # rbenv-gem-rehashの最新版をgithubからclone sudo git clone https://github.com/sstephenson/rbenv-gem-rehash.git # staff グループに rbenv へのアクセス権を持たせる cd /usr/local sudo chgrp -R staff rbenv sudo chmod -R g+rwxXs rbenv
ユーザーごとの設定
以下を適当なファイルに保存して実行すると、rbenv を使用できるようになります。
staff
グループに自分を登録し、/usr/local/rbenv
にアクセスできるようにしています。
#!/bin/bash # staff グループに自分を追加 sudo gpasswd -a `whoami` staff
なお、このスプリクトは Ruby を使用する全ユーザーが実行する必要があります。
使用方法
使用方法は自分用に rbenv をインストールしたときと同じです。
詳細は、以前の紹介記事を参照してください。
あとがき
簡単でしたが、システムワイドに rbenv をインストールする方法を紹介しました。